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情報リテラシーアドバイザーが解説します。

親子向け 親子のコミュニケーションで、子どもをSNSトラブルから守ろう

今や子どもたちにとって、友だちとのコミュニケーションは、SNSやゲームで行うことが当りまえに。しかし、子どもたちはまだまだ友だちとの適切なコミュニケーションを学んでいる段階。時にはケンカになってしまったり、場合によっては、いじめにまでなってしまったりすることもあります。

こうしたSNSトラブルから、あなたのお子さまを守るには、日ごろの親子のコミュニケーションも鍵となります。

お子さまが親であるあなたに心を開き、なんでも話せる環境があると、お子さまに悩みや心配事ができた最初の段階で、気づきやすくなります。

とはいえ、お子さまが夢中で遊んでいるゲームのことや、ハマっているYouTube動画のことを話されても、チンプンカンプン……聴きたいとは思うものの、「わからない」があなたの表情や雰囲気に出てしまって、お子さまが話すのをやめてしまう……

このような、お子さまの話が「わからない」というお悩みを、保護者の皆さま対象の講座で質問いただくことがあります。

では、こういったとき、どのように子どもの話に対応すればよいのでしょうか?

実は、難しいことではありません。いつもあなたがしていることに集中するだけです。

お子さまが興味を持ったことを話している表情、目線、仕草、その様子にあなたの関心を向け、相槌を打ちながら、ひたすら聴く。これで大丈夫です。

お子さまを、あなたに新しい世界を教えてくれる教授のように思って、集中して聴く。こうした姿勢を見せることで、お子さまが興味関心を持っているテーマを自ら話してくれます。

さらに、「聴いてもらえた」という体験は、お子さまが成長するにつれ、他者の話を聴く姿勢にもつながっていきます。

聴く姿勢を示しても、お子さまの話が進まない、というお悩みも。

お子さまは、あなたに話すことを通じて、感情や考えを言葉で表現する、ということを学んでいる真っ最中。起承転結をまとめて話す練習段階ですので、まだ大人と同じように話すのは難しいもの。大人のあなたが聞いていると「何が言いたい???」「で、結論は???」となることもあるかもしれません。が、そこはグッとお子さまの目線に近寄って、言いたいことを整理できるよう、質問などでサポートすることがお奨めです。

集中して、お子さまの話を聴く時間を1日のうち数分持つ。お子さまに何か変化があったときに気づきやすくなる環境を作る。そうした環境が、SNS上でのいじめなどのトラブルにお子さまが遭うリスクを低くすることにつながります。

それだけではなく、お子さまの聴く姿勢・表現する力が向上し、友だちとのコミュニケーションも円滑に。

お子さまの心と安全を守るために、積極的にご家庭でのコミュニケーションを深めてみてはいかがでしょうか。

ただ、親子のコミュニケーションで予防していても、SNSでの悪口、誹謗中傷、いじめなどのトラブルは予期せぬときに起きることも。万が一トラブルが起こってしまったとき、どうすれば…?

お子さまのネットトラブルが起きたとき、弁護士に相談できると安心ですね。詳しくはこちらをご覧ください。

2023.06.26

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ライター

情報リテラシーアドバイザー粟津千草